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 第20回 技術発表会 事務局長報告

              第20回 技術発表会を終えて

                           第20回技術発表会実行委員会
                                事務局長 吉田 二郎

 今年度の技術発表会は、第20回という節目の年に当たることから、参加人数が大幅に増えることが予想されたため、武田先端知ビルの5階の武田ホール(収容人数300名以上)を会場として借用することになった。 発表会は、午前10時に副事務局長の斎藤彰氏の開会宣言で幕を開けた。
田中技術部長の挨拶
 先ず技術発表会実行委員長の田中知技術部長が挨拶に立たれ、「今年は20回という節目の年であると共に技術部が実質的に動き始める年であり、技術職員の自覚でますます技術発表会を価値あるものにしていくことを祈念している。」と述べられた。
 続いて研究科長の平尾公彦教授から挨拶を頂いた。平尾教授は「第20回という節目の年に当たり、今まで頑張ってこられた技術職員に敬意と感謝を送る。」と述べられた。
 挨拶に続き、技術報告に入った。内容的には学生教
平尾研究科長の挨拶
育の現場の技術向上と実験等の新しい提案など、かなり新しい工夫と改良の様子が伺われる発表となっていた。休憩時間を入れて、午前中に6編の技術発表が行われた。
 昼休みに入り、ロビーではポスターセッションのプレゼンテーションが始まっていた。今年は特に学生ブースを設けて、学生たちにプレゼンテーションをしてもらうことも試みた。ポスターセッションは全部で8件あり、その中で学生が関与している物が4件(ソーラーボート、ロボコン、鳥人間、フォーミュラーカー)もあった。物作りの観点か
ポスターセッション
ら具体的行動を教育の場で引き出せることが刺激的であった。また残り3件の職員のプレゼンテーションも比較的地味ではあるが、それぞれユニークで見るものを飽きさせない所が良かった。その他、今年1月から公開されている技術部ホームページの展示も行われた。
 昼休みも終わり、午後の特別講演に入った。大垣教授(都市交学専攻)の「大都市の水環境と水資源」と題して講演が始まった。世界でも日本ほど水を使う国民はいないことや、日本人の水好きが芸術にも反映していることや、排水処理施設の最先端を日本が担っていること
大垣先生の特別講演
など幅広く、興味深く語られた。
 特別講演の後、休憩をはさんで、3件の技術報告が行われ、その後ポスターセッションの時間となった。各ポスターセッションの場にはかなり多くの教職員が興味深く聞き入っていたり、質問をしたりして、時間が経つのも分からない位だった。あっという間に30分のポスターセッションの時間が過ぎてしまった。
 その後、小宮山総長の記念講演「知識の構造化と技術の役割」が始まった。小宮山総長は工学部ご出身なので非常にリラックスされて話されているようであった。お話は現在の知的分類と過去の知的分類の対比で、過去より爆発的に分類の増殖が続いていることで、これを理解し、活用するには構造化が不可欠であることが語られた。また知も技術も基本的には同じ場に立って行かねばならないことと、独立では非常にか弱くなる可能性があることが、簡単な例を用いて話された。小宮山先生はかなりテンポ良く話されたにも拘わらず与えられた時間を20分以上超過して熱演された。
小宮山総長の記念講演
 その後数分間の休憩を挟んで、最後のステージの2件の技術発表があって、全ての予定を終了した。
 その後技術発表の優秀なものに送られる「技術部長賞」「研究科長賞」の選挙と表彰式が行われ、「技術部長賞」は化学システム工学専攻の伊藤葵氏、「研究科長賞」は環境海洋工学専攻の金井誠氏に送られた。最後に田中技術部長より技術発表会が益々盛んに行われることを祈念される閉会の言葉で締めくくられた。
 ロビーでは5:30より懇親会が開催され、他の大学からの参加者も多く懇談して、懇親会にふさわしい会となった。来年に向けての豊富や今年度の成功の鍵などが挨拶の中に表れ、言葉がつきないものとなった。懇親会の中で技術部長特別表彰が行われ、今回は技術部ホームページを立ち上げた技術部・情報センターに贈られた。懇親会は7:30に解散となった。


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