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第二回 技術部ホームページ特集 職場紹介

 工学系研究科全体の不明試薬分析を一手に引き受けているのが、化学・生命系3専攻の化学分析実験室である。スタッフは藤村一良技術専門員、栄慎也技術専門職員、浅野巧久技術専門職員の3名で、本来は化学系の学生実験が主な業務だが、不明試薬分析以外にも全学の化学技術関係の研修も担当している。今回は平成18年9月におこなわれた「東京大学技術職員研修、化学技術関係分析化学基礎コース」について、栄慎也氏からの報告をお届けする。本特集は昨年春に取材を行なったが担当者の不手際で掲載が遅れ、関係者にはご迷惑をおかけいたしました。今後はこのようなことがないよう気を引き締めて取材をおこないますので、ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

化学分析実験室

東京大学技術職員研修 化学技術関係 分析化学基礎コース報告
応用化学専攻 栄 慎也
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記念写真
 表記コースは応用化学専攻の分析系教職員を中心に5年前から開催し、本年が5回目になります。日程は本年9月5日から9月8日までの4日間で、本年度の参加者は7名。内訳は工学系研究科2名、理学研究科3名、生産技術研究所2名でした。
 研修内容は不明な化学物質を機器を用いて系統的に分析する手法を身につける事を主題として行っています。

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安全講義
 第1日目は9:30より開講式を行いました。はじめに工学系研究科を代表して田中 知先生の挨拶があり、研修生を歓迎する言葉と本学の技術職員研修全般の話、工学系研究科では技術部が立ち上がり今後はこの研修も技術部が主体となって運営したいとの言葉がありました。次に応用化学専攻を代表し尾嶋正治専攻長より挨拶があり、研修生を歓迎する言葉と応用化学専攻の紹介、更に本研修の運営についての話があり、最後に研修参加者間にネットワークが生まれる事への期待が述べられた。その後、講義を担当する、工学系研究科安全衛生管理室 野村 貴美先生、応用化学専攻金 幸夫先生、火原 彰秀先生の紹介、実習を担当する応用化学専攻技術職員の藤村一良技術専門員、坂下春技術専門職員、栄慎也技術専門職員、浅野功久技術専門職員の紹介があった。次に受講生の自己紹介と本研修参加の動機について話してもらった後、全員で記念写真を撮り(添付ファイル参照)開講式を終了した。10時から分析機器の原理等を学んでもらうため、野村先生(X線関係)、火原先生(GC−MS、ICP、CHN元素分析)、金先生(イオン電極、NMR)の講義を17時まで行った。その後、実習としてイオン電極の作製を行い18時過ぎに解散した。

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懇親会
 2日目は2つのグループに別れ、午前午後交替でX線を用いた無機物の分析方法の実習、ガスクロマト質量分析装置(GC-MS)とNMRの実習を行い18時頃終了した。その後、宅配寿司等での簡素な懇親会を開いた。
 3日目も2日目と同様に2つのグループに別れ、午前午後交替でCHN元素分析装置とICP発光分光装置、センサー(イオン電極、フッ素電極等)の実習を行い18時頃解散した。

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実習風景
 4日目は午前中に、アンモニア、フッ素、シアンのパックテストを行った後、それらの結果を含めた機器分析結果のまとめ作業を行った。午後には、13:00から13:30まで技術職員の勤務の紹介として現在安全衛生管理室が進めている実験不明廃棄物の分析と処理に関する講義を栄慎也技術専門職員が行った。次に化学物質を使うための安全教育として13:30から14:30まで「化学物質の有害性について・・・」と題して環境安全研究センターの刈間先生に、14:30から15:30 「化学物質の安全な取り扱いについて」を工学系等安全衛生管理室 土橋先生に講義していただいた。その後15:30から16:00までレポート及びアンケートを行った。

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閉講式
 16:00から工学系研究科を代表して田中 知先生、応用化学専攻を代表して岸尾副専攻長に出席していただき閉講式を行った。はじめに田中先生より受講生及び講師や世話役の労をねぎらわれた後、今後もこの研修会を実施していくように指示があった。また、岸尾副専攻長より受講生及び講師や世話役の労をねぎらわれた後、この研修で身につけた技術を所属する研究科で発揮して欲しい、また、この研修で生まれた技術職員のネットワークを業務にフルに生かして欲しいとの挨拶があった。次に全講習生に田中先生より修了証書の授与を行い本研修の日程を全て終了しました。

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