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クリーンルーム2(クラス100)
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杉)標準的なLSI製造プロセスを大学で行うことは,人的・資金的に大変な負荷です。このため,製造はVDECを介して民間に委託することにして,VDECの利用者は新規LSIの設計に集中できる環境を整えています。利用者が欲しいチップはごく小さいのですが、たとえば直径200mmのウェハーを製作すると数百万円から数千万円かかるため、気軽に作ることはできません。そこで全国の大学・高専で設計したチップを乗り合いバスのように組み合わせて一個のレイアウトにして工場で製作してもらうと、コストを大きく下げることができます。このように、新規LSIを設計して、出来上がったチップを評価し、次の設計にフィードバックする、というのがVDECの標準的な利用形態です。ただLSIの製作を全くやらないということではなく、マイクロマシン、バイオケミカル、マイクロリアクターなど、新しくて標準化されていないプロセスに特化して研究開発を行っています。そのプロジェクトの中核を占めるのが、技術部にお手伝いをお願いしたいと思っている電子線描画装置です。
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