|
|
平野総長の特別講演
|
「ものづくりは人づくりであり、又人づくりはものづくりの基礎である」といく信条に基いて、ものづくりは理科系出身者が中心的役割を果たしていく必要がある。小学生の理科離れに対しては、理科が好きな方に小学校の教員になって欲しい。
昔は、理科の時間が沢山のあったが、今は実験をせずに教科書で結論だけを教えている。資源のないわが国は知を尊重し、科学技術創造立国になることが求められている。「知的向上、好奇心の醸成」が失われていることが心配、その問題解決の糸口として「正しい教育の実践」があげられる。理系で本当に良かったといえる環境をつくりたい。科学技術が悪者になっていることも否めない。影の部分をなくす努力をしていかなくてはならない。
ものづくりをする人の環境を整える必要がある。オンリーワンにならないと世界からたたかれていく。最近は短期決戦で製品化する方向になっている。例えばある自動車会社では、突然、外国から資本がきたり、組み立て部門が海外に移転したりと、崩壊が起こっている。研究は0から1へ立ち上げる所で非常に時間がかかる。このバックボーンを支えて来られたのが技術部の方々である。学生に知識を知恵として蓄えてあげることが必要である。名古屋地域は多くの工場を抱えていて、ものづくりの基盤がある。それを企業の方々が大切だと思っておられるので、名古屋大学は恵まれている。
総合知識と専門知識をもった人々をつくらないといけない。I型とT型をつくらないといけない。自分のやってきた技術を人に説明できる人も作らないといけない。環境を犯さず、自然界に学びながら材料を作ってきた。ものづくりは人づくりであるから技術部の方々の発展を期待したい。
|